会員ランクに応じて、同じ商品の購入上限を変えたい場合があります。たとえば一般会員は3個まで、VIP会員は10個までにし、未ログインのお客様には購入させない運用です。
当社が提供するShopifyアプリ「RuffRuff 注文制限」では、顧客タグで会員グループを分け、グループごとに購入数を設定できます。この記事では、専用商品1点を対象に、一般会員は最大3個、VIP会員は最大10個、未ログインのお客様は購入不可にする手順を紹介します。
設定画面・プラン・動作の確認日:2026年9月28日
設定例で実現すること
この設定では、対象商品について次の購入条件を設定します。
| お客様の状態 | 購入条件 |
|---|---|
| VIPタグが付いた、ログイン中のお客様 | 1注文につき最大10個 |
| VIPタグが付いていない、ログイン中のお客様 | 1注文につき最大3個 |
| ログインしていないお客様 | 購入不可 |
顧客タグによる判定はログイン中のお客様に対して行われます。未ログインのお客様がチェックアウトでメールアドレスを入力しても、VIPタグの会員として判定されず、ゲストの条件が適用されます。

実際の設定画面。VIP会員10個、一般会員3個、ゲスト購入不可のルールを有効にした状態です。
設定前に用意するもの
- 上限を設定する専用商品を1点用意します。
- VIP会員のお客様に付ける顧客タグを決めます。この記事では
VIPを使います。実際のストアで使っているタグに置き換えてください。 - RuffRuff 注文制限のFullプランを利用できる状態にします。この設定例ではFullプランが必要です。RuffRuff 注文制限の機能・料金をご確認ください。
- テスト用に、VIPタグを持つ顧客、VIPタグを持たない顧客、未ログインの状態を用意します。
- 商品ページにメッセージを表示するため、利用するテーマでRuffRuff 注文制限のアプリ埋め込みを有効にして保存します。
顧客グループごとの個数ルールを設定する
1. ルール作成画面を開く
RuffRuff 注文制限で「個数制限」→「顧客グループごとの個数ルール」→「ルールを作成する」の順に選択します。
2. 対象商品と適用範囲を設定する
対象商品は「特定の商品」を選び、「閲覧する」から「会員ランク別の購入上限(デモ商品)」を指定します。適用範囲は「商品」に設定します。
商品単位の制限では、同じ商品のバリエーションを複数選んだ場合も、その商品の数量を合算して上限と照合します。別の商品まで合算するカート全体の上限とは異なります。
3. VIP会員グループを追加する
「グループを追加する」を選び、グループ名を「VIP会員」にします。条件は顧客タグを選び、タグに VIP を指定します。
VIP会員の「制限」で「制限する」を選び、最小個数を「1」、最大個数を「10」、インクリメントを「1」に設定します。これにより、1個以上10個以下の数量で購入できます。
4. 会員グループを一般会員に設定する
基本の「会員」グループを編集し、グループ名を「一般会員」に変更します。「制限」で「制限する」を選び、最小個数を「1」、最大個数を「3」、インクリメントを「1」に設定します。
このグループは、ログイン中でVIP会員グループに当てはまらないお客様に適用されます。
5. ゲストグループを購入不可にする
「ゲスト」グループの「制限」で「購入不可」を選択します。これにより、ログインしていないお客様は対象商品を購入できません。
6. グループの順序を確認する
顧客グループは上から順に判定され、最初に一致したグループのルールだけが適用されます。追加したグループが複数ある場合は、優先させたい条件を上に配置してください。基本の「会員」「ゲスト」グループはUI上で最下段に固定されています。
この例ではVIP会員の条件が一致するとVIP会員の上限10個が適用され、それ以外のログイン中のお客様には一般会員の上限3個が適用されます。
7. 適用タイミングとメッセージを設定する
表示タイミングは「カート変更とチェックアウト」を選択します。
制限グループのメッセージには、次の文面を設定します。
{{tierName}}のお客様は、この商品を1回の注文で{{maxQuantity}}個まで購入できます。
購入不可のメッセージには、次の文面を設定します。
この商品は会員限定です。ログインしてご購入ください。
最大個数のアラートには、次の文面を設定します。
{{tierName}}のお客様は、この商品を{{maxQuantity}}個まで購入できます。
8. 保存してルールを有効にする
設定を保存した後、「有効にする」を選択します。保存しただけではルールが有効にならないため、ステータスを確認してください。
設定後に購入テストをする
デモストアで実際にログイン状態と顧客タグを切り替え、同じ商品をカートへ追加しました。確認結果は次のとおりです。
| 会員状態 | 確認結果 |
|---|---|
| 一般会員(VIPタグなし) | 3個まで追加できました。4個目は上限超過メッセージが表示され、カートは3個のままでした。 |
| VIP会員(VIPタグあり) | 10個まで追加できました。11個目は上限超過メッセージが表示され、カートは10個のままでした。 |
| ゲスト(未ログイン) | 1個目から「この商品は会員限定です。ログインしてご購入ください。」と表示され、追加できませんでした。 |
一般会員:3個まで追加でき、4個目は追加できない

一般会員の商品ページ。「一般会員のお客様は、この商品を1回の注文で3個まで購入できます。」と表示されます。

一般会員として3個を追加したカート。小計は3,000円です。

4個目を追加すると「一般会員のお客様は、この商品を3個まで購入できます。」と表示されました。
VIP会員:10個まで追加でき、11個目は追加できない

VIP会員の商品ページ。「VIP会員のお客様は、この商品を1回の注文で10個まで購入できます。」と表示されます。

同じテスト顧客にVIPタグを付け、ページを再読み込み。上限が10個へ切り替わりました。

11個目を追加すると「VIP会員のお客様は、この商品を10個まで購入できます。」と表示されました。
ゲスト:ログインを促して追加を止める

ログアウト後はゲストとして判定され、1個目から追加できませんでした。
今回の実機確認は、商品ページの案内とカートへの追加可否を対象にしています。チェックアウト内での境界値検証や注文完了は実施していません。導入するストアでは、カートでの確認に加えてチェックアウトでの動作も確認してください。
設定時に押さえておきたい点
上限は累計購入数ではなく、1注文の数量です
ここで設定する最大個数は、対象商品の1注文あたりの数量です。過去の注文分を含めた累計購入数を制限する設定ではありません。
VIPタグはログイン中に判定されます
VIPグループは、ログイン中のお客様に付いた顧客タグを条件にします。未ログインのお客様がメールアドレスを入力しても、ログイン中のVIP会員として判定されるわけではありません。
ヘッダーの会員状態帯はデモストア独自の表示です
デモ画面の「ゲスト会員(未ログイン)」「通常会員(ログイン中)」「VIP会員(VIPタグあり)」という帯は会員状態を分かりやすくするためにデモストアへ追加した表示です。RuffRuff 注文制限の標準機能ではありません。帯の「通常会員」は、この記事の「一般会員」と同じ状態を指します。
まとめ
RuffRuff 注文制限では、顧客タグでVIP会員を判定し、専用商品の上限をVIP会員10個、一般会員3個に設定できます。未ログインのお客様は購入不可にできます。上限は累計購入数ではなく、1注文あたりの数量です。
設定後はVIPタグの有無とログイン状態を変えて、カート変更時とチェックアウト時の両方で動作を確認してください。
顧客タグと購入上限を組み合わせることで、一般会員の購入機会を確保しながら、VIP会員には多めに購入できる特典を用意できます。まずは対象商品を絞って設定し、各会員状態で動作を確認してみてください。
































