Shopifyでコンビニ決済を導入しているものの、注文金額が高額になる場合や、逆に少額過ぎる場合には、お客様の支払い方法の選択肢としてコンビニ決済を一時的に非表示にしたい、と考えたことはありませんか?例えば、高額な注文でのコンビニ払いは未払いリスクを懸念されたり、少額すぎる注文では手数料との兼ね合いを考慮したい場合などがあるかもしれません。
この記事では、Shopifyの機能を活用し、特定の注文金額の条件(例:小計が30万円以上の場合、または5万円未満の場合など)に合致した際に、チェックアウト画面でコンビニ決済の選択肢を自動的に表示させないようにする方法を具体的に解説します。この設定によって、より柔軟な決済オプションの管理を目指しましょう。
コンビニ決済とは
コンビニ決済(コンビニ支払い)は、セブンイレブンやローソンなど全国のコンビニエンスストアで、ECストアで購入した商品の代金を現金で支払える決済方法です。
クレジットカードを保有していない若年層や、インターネット上でのクレジットカード決済を好まない層のお客さまによく利用されています。
Shopifyで利用できる日本のコンビニ決済には、KOMOJUやSBペイメントサービス、GMOイプシロンなどの決済代行サービスを通じて、導入できます。
これらの決済方法を導入することで、顧客はクレジットカードを保有していないユーザーも支払いを行えるようになり、購入体験の向上やカゴ落ちの防止につながります。
コンビニ決済を特定条件下で非表示にする方法
本章では、RuffRuff 注文制限を利用して「カート内の小計金額が30万円以上の場合は、KOMOJUのコンビニ決済を自動で非表示にする」方法をご紹介します。
KOMOJU以外の決済代行サービスでも活用できる方法ですので、ぜひご参考にしてください。
手順1: アプリのインストール
まず、Shopify App Storeから上記で紹介したRuffRuff 注文制限をインストールします。
Shopify App Storeで「ruffruff」と検索することで、「RuffRuff 注文制限」を発見することができます。「RuffRuff 注文制限」のアプリページにアクセスしたら、「インストール」をクリックします。
手順2: プランの選択
アプリはライトプランへの契約が必要です。利用頻度に応じて月額払いと年払い(2ヶ月分お得)から選択してください。
(1)アプリの「料金プラン」を選択
(2)契約したいプランの「プランを変更する」をクリック
(3)プランの内容を確認し、「承認」をクリック
手順3: 決済ルールの作成
プランをアップグレードしたら、決済ルールを設定します。決済ルールを利用して、「特定の商品に対して、コンビニ決済を非表示にする」設定を行います。

(1) チェックアウトページにアクセス
(2)チェックアウトページ上の「コンビニ決済」の表示名称をコピー
今回だと、「コンビニ決済」のテキストになります
ℹ️ RuffRuff 注文制限の決済方法を非表示にするロジックは「テキスト一致」のため、チェックアウトページに記載されている決済方法の名称を決済ルールに登録する必要があります。
(3)アプリの「決済ルール」を選択
(4)「ルールを作成」をクリック

(5) タイトルに任意のルール名を入力
(6) 決済方法セクションに、(2)でコピーした「コンビニ決済」の表示名称を追記
(7) 注文セクションにて、最小金額に「300,000」を入力
(8) 金額の算出方法を選ぶ(今回は送料や税金、割引の適用前を選択)
(9) 「保存」をクリック

(10) 画面右上の「有効にする」をクリック
(11) 確認ダイアログが表示されるので、「有効にする」をクリック
手順4: 埋め込みアプリの有効化
Shopifyテーマに埋め込みアプリを有効化します。これにより、数量ピッカーの制御や商品メッセージの表示などが可能になります。
(1) Shopify管理画面からオンラインストア > テーマの順に移動
(2) アプリを導入したいテーマの「カスタマイズ」をクリック
(3) 画面左の「埋め込みアプリ」を選択
(4) 「RuffRuff 注文制限」という名称の埋め込みアプリを有効化
(5) 「保存」をクリック
手順5: 動作確認
(1) カート内の割引前の小計金額が30万円未満の状態でチェックアウトページへ遷移
(2) チェックアウトページへ遷移し、コンビニ決済が非表示になっていないことを確認
(3) カート内の割引前の小計金額が30万円以上の状態でチェックアウトページへ遷移
(4) チェックアウトページへ遷移し、コンビニ決済が非表示になっていることを確認
最後に
本記事では、RuffRuff 注文制限を利用して、注文金額に応じてコンビニ決済の表示・非表示をコントロールする具体的な手順をご紹介しました。
この設定を行うことで、例えば高額商品購入時のコンビニ決済選択を制限したり、あるいは逆に一定額以上の購入でのみコンビニ決済を許可するといった、ストアの運用方針に合わせた細やかな対応が可能になります。これにより、未払いリスクの軽減や、顧客のスムーズな購入体験の促進、特定決済方法への誘導といった効果が期待できます。
このガイドが、より効率的で安全なオンラインストア運営の一助となれば幸いです。