Shopifyでお試しセットを「おひとり様1個限り」にするには、注文をまたいだ購入数を数えるRuffRuff 注文制限の「累計個数ルール」を使います。対象商品と上限1個を指定し、ログインを必須にすると、同じお客様アカウントの再購入をチェックアウトで制限できます。
この記事では、ドリップコーヒーのお試しセットを例に、設定と購入テストを紹介します。自社アプリを使った架空の活用例で、実在ストアの導入事例ではありません。
お試しセットを、注文を分けても1セットまでにする
3種類のドリップバッグを詰め合わせた「ドリップコーヒー お試し3種セット」を用意します。3袋入りの箱を1つの商品として販売し、1セットの注文を1個と数えます。

この例では、同じお客様がセットを1個購入すると、集計反映後の追加購入を止めます。月ごとのリセットは設定しないため、翌月になっても購入枠は戻りません。
次の表は、このお試しセットを買おうとしたときの例です。「ログインせずに買おうとする」の行を除き、同じお客様アカウントでログインした状態を想定しています。
| 購入の場面 | 購入済みの数 | 今回買いたい数 | 購入手続きの結果 |
|---|---|---|---|
| 初めてこのセットを買う | 0セット | 1セット | 購入できます。チェックアウト(購入手続き画面)で確認します。 |
| 初めての注文で2セット買おうとする | 0セット | 2セット | 上限は1セットのため、カートで2セットに増やす操作を制限します。 |
| 前の注文で買った後、別の注文でもう1セット買おうとする | 1セット | 1セット | 購入できません。前回1セット+今回1セット=合計2セットになるため、チェックアウトで制限します。 |
| 通常商品は買ったことがあるが、このセットは初めて買う | 0セット(通常商品の購入数は含めない) | 1セット | 購入できます。このセットをまだ買っていなければ、通常商品の購入歴があっても対象です。 |
| ログインせずに買おうとする | ログイン後に確認 | 1セット | チェックアウトでログインを求めます。ログインしたアカウントの購入済み数量に応じて、購入できるかを判定します。 |
表の「購入済みの数」は、同じアカウントで、ルールの集計開始後に購入し、集計に反映された対象セットの数です。注文直後は反映まで数分かかることがあります。再購入の判定は、前の注文の反映を待ってからチェックアウトで確認してください。
通常商品の購入歴があっても、対象セットが未購入なら購入できます。ストアでの初回注文だけに限定する設定とは異なります。
利用前に確認すること
累計個数ルールは、RuffRuff 注文制限のFullプランで利用できます。初めて使う場合は、追加権限の承認と「累計購入制限を利用する」の有効化が必要です。機能全体を無効に戻す操作はなく、制限を解除するときは個別のルールを無効にします。
ルールを作成して集計を開始する前の注文は、さかのぼって集計されません。販売を始める前に設定してください。すでに販売中のセットに導入する場合は、導入前の購入者をこのルールだけで制限できない点を確認します。
また、注文から集計への反映には数分かかることがあります。反映前の追加購入や、同時に進んだチェックアウトによる上限超過を完全には防げません。別のアカウントを同じ人物として判定する機能もありません。
仕様の確認日は2026年10月23日です。詳細は累計個数ルールの公式ヘルプで確認できます。
累計個数ルールを設定する
この例では、対象をお試しセット1商品に絞ります。上限は1個、集計単位は「商品」にし、適用期間と定期リセットは指定しません。
1. 対象商品と集計単位を選ぶ
(1)アプリ管理画面で「個数制限」→「累計個数ルール」を開き、「ルールを作成する」を選択します。初回の有効化が済んでいない場合は、画面の案内に沿って先に完了してください。
(2)管理用のルール名を入力し、対象商品に「ドリップコーヒー お試し3種セット」を選びます。
(3)「集計単位」は「商品」を選びます。バリエーションが増えても、同じ商品の購入数を合算する設定です。初期値の「バリエーション」のままにしないよう確認します。
2. 上限1個とログイン必須を設定する
(1)「上限個数」を1にします。
(2)「ログインを必須にする」を有効にします。未ログインのお客様には、チェックアウトでログインを求めます。ストアにログインの導線があることも確認してください。

3. 期間とリセットを指定しない
「適用期間」で「期間を指定する」と「累計を定期的にリセットする」の両方をオフにします。ルール作成後の購入を、リセットせずに集計する設定です。

対象商品・集計単位・適用期間は、集計開始後に変更できません。保存前に確認してください。
4. 案内メッセージを整えて保存する
商品ページには「お試しセットは、おひとり様1セット限りです」と案内します。未ログイン向けの文言には、購入手続きにログインが必要なことも含めます。
カートのメッセージは「1回のご注文で1セットまで」、チェックアウトのメッセージは「購入済みの数量を含めて1セットまで」と分かる内容にします。購入済み数量や残り数量を表示する場合は、入力欄の変数挿入機能を使います。
「保存」を選び、詳細画面で「有効にする」を選択します。商品ページに案内を表示するには、メインテーマの埋め込みアプリも有効にしてください。
設定項目ごとの説明は、累計でおひとり様一点限りにする公式手順を参照してください。
設定後に、初回購入と再購入を確認する
テスト用のお客様アカウントで、購入できる場合と制限される場合を確認します。カートは今回の数量、チェックアウトは過去の購入を含む累計を判定します。
未購入のお客様が1セット購入できるか
(1)対象セットの購入実績がないアカウントでログインします。
(2)1セットをカートに入れ、数量と商品を確認します。

(3)チェックアウトで制限されないことを確認し、ストアのテスト注文手順に沿って1件注文します。
同じカートに2セット入れようとしたとき
数量を2に変更するか、1セットが入ったカートにもう1セット追加します。カート変更時に、1セットまでであることが案内されるか確認してください。

未ログインでチェックアウトへ進んだとき
ログアウトした状態で1セットをカートに入れ、チェックアウトへ進みます。カートに入ることに加え、チェックアウトでログインを求められることを確認します。

購入後、別の注文でもう1セット買おうとしたとき
(1)最初の注文が累計に反映され、購入済み数量が1になったことを確認します。注文直後に反映されていなければ、時間を置いて再確認してください。
(2)同じアカウントで、対象セットを1個カートに入れてチェックアウトへ進みます。
(3)購入済み1個と今回の1個を合わせ、上限超過として制限されることを確認します。再購入の確認は、チェックアウトまで進めて行います。カートに1個追加できるだけでは、再購入できるとは判断できません。

キャンセル・返金・ルール変更の扱い
注文全体をキャンセルすると、その注文の個数が累計から差し引かれます。集計に反映されると購入枠が戻るため、キャンセル後も再購入させたくない運用には合いません。
返金だけを行った場合、返品、注文編集は累計に反映されません。たとえば1セットを購入後に返金しても、購入済み1個のままです。
対象や期間を変更するには、ルールを停止して新しく作成します。新しいルールへ過去の購入数は引き継がれません。上限・ログイン必須・メッセージは集計開始後も変更できますが、条件を変える際は購入可否を再確認してください。
なお、制限を「無効にする」だけでは集計は続きます。集計を終える「停止する」との違いにも注意が必要です。
アプリの機能とデモを確認する
顧客タグやShopify Flowの管理を増やさずに設定したい場合は、Fullプランの累計個数ルールを検討してください。Lightプランで顧客タグとShopify Flowを組み合わせる方法は、1人1個までに制限する別の設定例で紹介しています。
機能・料金は紹介ページで、各種購入制限の動作はデモで確認できます。

































