Shopifyストアを運営する中で、特定の決済方法を一部の商品に対して非表示にしたいというニーズは少なくありません。特に、楽天ペイのような人気の決済サービスであっても、手数料やその他の理由から、一部商品での利用を制限したい場合があるでしょう。
この記事では、Shopifyアプリ「RuffRuff 注文制限」を利用して、特定の商品がカートに含まれる場合に楽天ペイの表示を制御する方法を、具体的な手順を追って解説します。
楽天ペイとは
楽天ペイは楽天グループが提供するスマホ決済サービスで、街中やネットショッピングで利用できます。楽天ポイントを貯めたり使えたりするのが特徴です。
Shopifyストアに楽天ペイを導入するメリットは以下の通りです。
- クレジットカード情報を入力する手間が省けます。
- 楽天ポイントが貯まり、使えます。
- カゴ落ち対策になります。(クレジットカード情報を入力したくない、決済の選択肢が少ないといった理由でのカゴ落ちを防ぎます)
デメリットとしては、決済手数料や初期費用、月額費用がかかる場合があることです。
Shopifyに楽天ペイを導入するには、SBペイメント、KOMOJU、PingPong Checkoutといった決済事業者と契約する必要があります。
下記のブログ記事では、導入メリットの詳細に加え、デメリットや導入方法なども解説しています。楽天ペイをより詳しく知りたい方はご参考にしてください。
特定条件で楽天ペイを非表示にする方法
本章では、RuffRuff 注文制限を利用して、特定商品を含む場合に楽天ペイを非表示にする方法を紹介します。
手順1: アプリのインストール
まず、Shopify App Storeから上記で紹介したRuffRuff 注文制限をインストールします。
Shopify App Storeで「ruffruff」と検索することで、「RuffRuff 注文制限」を発見することができます。「RuffRuff 注文制限」のアプリページにアクセスしたら、「インストール」をクリックします。
手順2: プランの選択
アプリはライトプランへの契約が必要です。利用頻度に応じて月額払いと年払い(2ヶ月分お得)から選択してください。
(1)アプリの「料金プラン」を選択
(2)契約したいプランの「プランを変更する」をクリック
(3)プランの内容を確認し、「承認」をクリック
手順3: 決済ルールの作成
プランをアップグレードしたら、決済ルールを設定します。決済ルールを利用して、「特定の商品に対して、楽天ペイを非表示にする」設定を行います。

(1) チェックアウトページにアクセス
(2) チェックアウトページ上の「楽天ペイ」の表示名称をコピー
ℹ️ RuffRuff 注文制限の決済方法を非表示にするロジックは「テキスト一致」のため、チェックアウトページに記載されている決済方法の名称を決済ルールに登録する必要があります。
(3)アプリの「決済ルール」を選択
(4)「ルールを作成」をクリック

(5) タイトルに任意のルール名を入力
(6) 決済方法セクションに、(2)でコピーした「楽天ペイ」の表示名称を追記
(7) 商品セクションにて、「特定の商品」を選択
(8) 「商品を検索する」より楽天ペイを非表示にしたい商品を追加
(9) 「保存」をクリック
手順4: 埋め込みアプリの有効化
Shopifyテーマに埋め込みアプリを有効化します。これにより、数量ピッカーの制御や商品メッセージの表示などが可能になります。
(1) Shopify管理画面からオンラインストア > テーマの順に移動
(2) アプリを導入したいテーマの「カスタマイズ」をクリック
(3) 画面左の「埋め込みアプリ」を選択
(4) 「RuffRuff 注文制限」という名称の埋め込みアプリを有効化
(5) 「保存」をクリック
手順5: 動作確認
(1) 決済ルールにて設定していない商品(非表示対象外の商品)をカートに追加
(2) チェックアウトページへ遷移し、楽天ペイが非表示になっていないことを確認
(3) 決済ルールにて設定した商品(非表示対象の商品)をカートに追加
(4) チェックアウトページへ遷移し、楽天ペイが非表示になっていることを確認
最後に
本記事では、Shopifyアプリ「RuffRuff 注文制限」を用いて、特定の商品に対して楽天ペイを非表示にする具体的な設定方法をご紹介しました。この機能を活用することで、ストアの特性や戦略に合わせた柔軟な決済オプションの提供が可能になります。
設定は、アプリのインストールから決済ルールの作成、テーマへの埋め込みアプリの有効化、そして最後に動作確認という流れで進めます。特に、決済ルールの設定では、非表示にしたい決済方法の名称を正確に入力すること、そして対象となる商品を正しく選択することが重要です。
これにより、例えば「特定カテゴリの商品には楽天ペイを利用させたくない」「高額商品には別の決済方法を促したい」といった、きめ細やかなストア運営が実現できます。「RuffRuff 注文制限」を活用して、お客様にとっても、ストア運営者にとっても、より快適な購買体験を構築しましょう。